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代表インタビューSTORY

vol.03

業界初のリーシングマネジメントシステムが持つ可能性

不動産業界の革新を狙う「Centrl LMS」とは

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「情報の流通」の重要性が高く、IT化の可能性が大きい不動産業界

「ダイヤモンドテール」に続き、「Centrl LMS(セントラル エルエムエス)」、「OwnerBox(オーナーボックス)」などさらに不動産業界の深部に踏み込んだサービスに乗り出しましたね。そのきっかけは?

武井 ダイヤモンドテールを展開したことで、一つの業界や事業を深掘りすることの面白さをすごく感じました。

不動産業界は、大きく分けると「不動産建設業界」と「不動産流通業界」の二つに分かれていて、合わせて40兆円と言われる巨大なマーケットを形成しています。その中でも流通業界は、ITが活きる場面が非常に大きいんです。

例えば消費財の場合、メーカーがいて、卸業者がいて、2次卸がいて、小売店舗がいて、一般消費者に届くという流通構造がありますが、不動産も同じように、不動産の所有者がいて、管理会社がいて、仲介会社がいて、メディアがあって、エンドユーザーがいるという「流通構造」があるんです。

小売り卸業と違う点は、不動産の場合、ひとつひとつの物件が固有のもので、それを複数の不動産業者が取り扱っている。そして1つ契約が済んでしまえば、その物件は流通から消える、という点です。なおかつ、空き部屋や売出し物件の情報など「情報の流通」の重要度が高いから、すごくITが活きる土壌があるんです。

不動産会社との付き合いで見えてきた業界の課題

武井 今までダイヤモンドテールを導入していただいたのは約200社。商談などで面識のある企業も含めると3000社ぐらいの不動産会社さんとお付き合いがあるのですが、分かったのは、流通の部分に不動産業界特有の課題があるということです。「無駄」と言い切ってしまうと語弊がありますが、特殊なものを扱っているが故に生まれている労力やコストがあるんです。

例えば管理会社は、不動産オーナーから預かった物件を仲介会社に流通させるために、色々なデータベースに物件情報を登録します。自社のデータベース、流通のための「REINS」(不動産流通標準情報システム)のようなデータベース、ポータルサイトみたいなデータベースにも登録をする。仲介会社は、「REINS」やアットホームが提供している業者間流通サイトを見ながら、今度は自分たちのデータベースに入力をし、一般消費者が見られるようにします。情報の重複による情報流通のコストが、すごく大きいんです。

データベースが散らかっていることによる問題がもうひとつあって、管理会社からは、仲介を依頼している仲介会社が何をしてるか見えないんですね。そのため、いろんな営業、マーケティング活動をせざるを得ないんです。分からないから、がむしゃらに訪問営業をするし、電話もし、ファックスも送ると。でも仲介会社側からすると、そういうのはむしろ邪魔になっていたりするんですね。ファックスなんて大量に届くので、見ないでそのまま捨てていたり……。そんなギャップからも、無駄なコストが生じているんです。

不動産流通にまつわる無駄なコストを概算すると、賃貸と売買と合わせて日本全体で6000億円ぐらいにはなります。これはうちで勝手に出している目算ですが、流通をさせるためのコスト、入力するコスト、そこに掛かる人件費を概算したものです。この6000億円、もしくはもっと存在するかもしれないコストを誰が負担してるのかというと、オーナーや入居者という一般消費者なんですね。不動産業者の仲介手数料やいろんな諸経費という形で、コストが乗せられているわけです。

不動産業界の流通構造の改善をコンセプトに、
「Centrl」を経て「Centrl LMS」を開始

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そういった無駄なコストに注目し、新しいサービスを立ち上げたんですね。

武井 不動産業界の流通構造そのものを改善していかないことには、エンドユーザーが不動産会社からよりよいサービスを受けることができない――、という仮説を立て、我々がそこを解決するサービスを作ろうと考えたのが、「Centrl」です。「ダイヤモンドテール」は、不動産会社という目の前のお客さんの課題を解決するサービスですが、「Centrl(セントラル)」のコンセプトは、業界の流通構造自体を改善するということでした。

「Centrl」は上手く行ったのでしょうか?

武井 準備に2年くらいかけて2014年に開始したんですが、全然うまくいかず、2年後にサービスを閉じました。複雑な流通構造をシンプルにしようと、業者間流通と呼ばれるプラットフォームのサービスを作り、不動産会社さんに無料で使ってもらおうと大手を含め2000社以上を集めたのですが、それでも軌道に乗りませんでした。

Centrl LMS

でも、われわれが解決したい問題はもちろん変わっていません。流通のプラットフォームという立場からは変えられなかったけれど、そうでない立場や切り口でアプローチできないかと、形を変えて2016年の末頃にリリースしたのが、「Centrl LMS」です。これは業界初のリーシングマネジメントシステムとして、不動産会社さんが価値を享受できるようなサービスの形に仕上げてあります。

「Centrl LMS」は、自分たちの予想以上に反響を得ています。2016年11月に販売を始めたのですが、これからこのサービスが主力として伸びていくのが見えてきましたし、このサービスを通じて提供できる価値は今までにないものです、正にブルーオーシャンと言える領域の事業だから、注目していただけているのだと思います。

※「Centrl LMS」のサービス内容について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://centrl.cc/